InCide PCセルロースファイバーは自然の木の繊維、アメリカ国内の新聞紙から作られる断熱材です。 リサイクル紙からつくられていますので、他の断熱材に比べて40%ものエネルギー消費を節約します。 現在、住宅に使用されている断熱材は様々なものがありますが、そのほとんどが科学物質で作られたものです。 これに対し、InCide PCセルロースファイバーは、ホルムアルデヒド、アスベスト、グラスファイバーを一切含みません。 また、独自の防火処理によって難燃性を実現しています。 *アンモニアは一切使用していません。 BORON10 MSDS.pdf InCide PC MSDS.pdf |
セルロースファイバー断熱材は、コスト効率のよい、環境にやさしい省エネ製品で部屋から部屋への音の移動を軽減します。 |
セルロースファイバー断熱材は、防水シートを張り、充填施工をしていきますので、この写真のように抜け落ちてしまうことはありません。 床下に施工されたウレタン断熱材が、根太の収縮により外れ落ちてしまっています。 |
断熱材 | 断熱 | 遮音 | 吸音 | 調湿 | 耐火 | 防錆 | 防虫 |
セルロースファイバー | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
グラスウール | ○ | × | ○ | × | ○ | × | × |
ロックウール | ○ | ○ | ○ | × |
○ | × |
× |
ポリスチレンフォーム | ○ | × | × |
× |
× |
× |
× |
ウレタンフォーム | ○ |
× |
× | × | × | × | × |
セルロースファイバー断熱材は、その性能が50年以上保持されることが証明されています。
セルロースファイバー断熱材は他のファイバー系断熱材より断熱性能が高いだけでなく、吹き込み施工を行うため、セルロースファイバーを隙間、偏りなく隅々まで充填することができ、断熱・防音の性能をいかんなく発揮します。
コロラド州の建築大学(デンバー大学)では、セルロースファイバーとグラスファイバーの実際の断熱性能を試験し、以下の結果を得ました。
■ セルロースファイバー断熱材使用の建物は、グラスウール断熱材使用の建物に比べ、暖房のためのエネルギー消費が26.4%少なくすむ。
■ セルロ-スファイバー断熱材は、グラスウール断熱材より、性能が約4割優れている。
■ 以上のような結果から、寒冷地など気候の厳しい土地ではセルロースファイバー断熱材のメッリトはさらに顕著に現れるであろうと言っています。
colorado-study.pdf
セルロースファイバーは、様々な太さのセルロースファイバーが絡み合う事で、無数の空気層を作り出します。
また、繊維1本1本の中にも空気層があります。この二重構造の空気層が、高い断熱性能を引き出します。さらに、この二重構造が、高い吸音性能にもつながるのです。
リバーバンク音響研究所におけるフルスケールの壁の音伝達等級検査において、”セルロースファイバー断熱材を施工した壁は、隣接する部屋間の伝達音量を効果的に低減する”ということが立証されました。
通常の断熱材を施した壁を簡単に通ってしまう高周波の音も、InCide PCセルロースファイバー断熱材は、セルロースファイバーの多孔性と高密度充填によって通さず、高い吸音効果によって、注目すべき"静寂さ"を得ることができる断熱材です。
InCide PCセルロースファイバー断熱材は、一般の戸建住宅のみならず、アパート・マンション・オフィス・ホテル等の事業用建物にも有効にご使用頂けます。
事業用施設への施工例 | |
ホテル(ホリディ・イン) アメリカ、ミシガン | 医療施設 アメリカ、オハイオ |
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STC (Sound Transmission Class) 音響透過クラス 壁やしきりによる音の透過損失をクラス分けし数値で表したもので、遮音性能 を示すパラメーターの一つです。 |
アメリカ合衆国において、セルロースファイバー断熱材は米国消費者製品安全委員会※(Consumer Products Safety Commission, CPSC)の厳しい燃焼性規格に適応していなければなりません。耐火性を確保するために難燃剤が製造過程で添加されます。InCide PCセルロースファイバー断熱材に添加される難燃剤はホウ酸(Boric Acid)で、セルロースファイバー断熱材はクラスAの等級を与えられています。
U.S.Borax, Inc.の研究者、ドナルド・J・ファーンとカルヴァン・K・シェンは、セルロース断熱材に含まれるホウ酸について、8年以上に渡ってデータを収集し、これにより屋根裏に施工された断熱材の薬効に一切の変化がみられなかったと証明しました。
1996年12月の天然資源保護協議会( Natural Resources Defence Council, NRDC)は、報告書において”セルロース断熱材中のホウ酸の防火性能が減少するには300年以上かかる”と述べています。
※米国消費者製品安全委員会(U.S. Consumer Product Safety Commission, CPSC)は、アメリカ合衆国の米国消費者製品安全法(Consumer Product Safety Act. 連邦法)に基づき設立された、法的権限を持つ大統領直属の独立政府機関
InCide PC断熱材とその他のセルロースファイバー断熱材とを比べた場合はどうでしょうか。難燃性の比較をご覧下さい。
難燃性の比較実験>>
InCide PCの特筆すべき特徴は、高い防虫効果です。
これはInCide PCのみの特徴で、米国では害虫駆除断熱材として登録および認可を受けている唯一の断熱材です。
日本でもホウ酸団子がゴキブリ駆除に有効であることは広く知られていますが、InCide PCセルロースファイバーは害虫駆除試験において、99.7%ものゴキブリ駆除という高い結果数値にて証明を得ています。その他のアリやシロアリにも同様の効果があります。
InCide PCセルロースファイバー断熱材はカビを防ぎます。
ここ数十年で、建築科学や建築技術は変化してきています。建築家や建築主は高気密にすることに努力してきました。これは、現在の家屋がカビに対して有効になっているといえるでしょうか。”NO”です。
カビの胞子はとても小さく、たえず至る所に存在します。屋内、屋外、新築だろうとなかろうと、カビはあらゆる建築物の中で非常によく見られるもので、条件さえ整えばどこにでも発生します。
幸いなことは、ほとんどのカビは人体やペットには害がないことですが、建築物にはダメージを与えます。木製建築部材はその菌により、腐朽されていきます。
InCide PCセルロースファイバーは、ボロン#10(Boron #10)という、独自に開発したホウ酸化合物を23%含んでいます。このボロン#10により、防虫や防カビ、さらに防火に高い効果を発揮します。
23%と聞くと、とても高い含有率だと感じるかもしれません。しかし、InCide PCに含まれるボロン#10は一般の食卓塩より6倍も安全なのです。
InCide PC は、多くの虫の駆除には大変効果的ですが、その毒性は、一般の食卓塩の6倍も安全と評価されています。
小さなお子さんやペットがいるご家庭でも、安心してお使いいただけます。
米国環境保護庁 登録番号 44757-4-65049
( EPA Pesticide Registration Number )
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経口半数致死量: 急性毒性(投与直後から数日以内に発現する毒性)の尺度 投与された固体のうち半数が死に至る容量 単位としては普通mg/kg(体重1kgあたりの投与mg) 毒物・劇物などはLD50を目安に指定されている(毒物及び劇物取締法参照)。 投与経路としては経口、経皮(皮膚から吸収される場合)、吸入、各種の注射(医薬品)などがある。 |
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※数値が高いほど、安全性が高い |
■ シックハウス対策
セルロースファイバーは規制対象建材ではありません。
国土交通省が定めた規制対象となるホルムアルデヒド発散建材 |
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上記の建材は、JIS,JAS又は国土交通省大臣認定による等級付けが必要です。 これ以外の建材については規制対象外となります。 |
セルロースファイバーは規制対象建材ではありませんので、使用制限を受けることはなく、また、大臣認定による等級付けの必要もありません。
このように、セルロースファイバーは厳選した安全な原料から作られています。安全基準の厳しい欧米でもその安全性や環境面を評価され、古くから使用されている断熱材です。
安心してお使い下さい。
この安全性ゆえに、、通常の建材にも敏感な人々にも安心して使用できると認めれました。
PestControlInsulationToxicityReport5B15D.pdf
アメリカやイギリスなどの諸外国に比べ、日本の木造建築の寿命の短さには顕著なものがあります。
この原因の主たるものが”結露”です。
そもそも結露のもとは、空気中の水蒸気。水蒸気は気温が下がることによって飽和状態になり、結露となるのです。つまり水蒸気のあるところならどこでも結露の発生する可能性があるのです。
それでは、結露を防ぐにはどうすればよいのでしょうか?
室内の水蒸気を抵抗なく、躯体内を通過させれば結露は発生しないのです。言い換えれば「透湿させれば、結露はしない」のです。
InCide PCは、リサイクル新聞紙で作られているため、無数の多孔性のセルロースファイバーが含まれています。
この多孔性により、セルロースファイバーは、周辺の湿度が高くなれば湿気を吸収し、周辺の湿度が下がれば湿気を放出します。
セルロースファイバーは空気の50倍近い密度を持ち、飽和状態で重量比20%以上の水蒸気を含むことができます。これは空気に比べて重量比で10~20倍、体積比で500~1000倍に相当します。
室内側の下地材の透湿抵抗をグラスウールを使う場合に比べて小さくすることで、室内の過乾燥と多湿を平準化できます。
■ InCide PCは、独自の実験の結果、重量比で15%まで吸湿しても、その性能が低下することはないとの結果を得ています。
例えば:35坪程度の木造住宅であれば:
セルロースファイバー断熱材使用量:約1,050kg
水蒸気量:1,050kg x 15% = 158kg
158kgの水蒸気を、ほぼ一瞬で吸放出して、湿度を一定に保ちます。
一般住宅で1日に放出される水蒸気量は、7~10kgと言われています。
セルロースファイバーを使用した場合、壁体内で結露水が発生することは、まず考えられません。
セルロースファイバーの調湿性能>>
InCide PC セルロースファイバーは、米国消費者製品安全委員会(CPSC)、米国材料試験協会(ASTM)、米国セルロース断熱構造者協会(CIMA)、米国連邦仕様書HHI-515の安全基準を兼ね備えています。
また、米国環境保護庁(EPA)や、殺虫剤・殺菌剤・殺鼠材法(FIFRA)の必要条件にも適合しています。
これほどの厳しい品質制御基準を兼ね備えた断熱材は、唯一InCide PCのみです。
Certificate of Compliance
■ セルロースファイバー性能データ
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施工密度による断熱効果 | |||||
間隙率 | 0% | 3% | 5% | 7% | 10% |
性能比 | 100 | 73 | 56 | 39 | 13 |
各種材料の熱伝導率と厚さ100mmのR値 | ||
材料 | 熱伝導率 w/mk |
厚さ100mmの 熱抵抗値 |
コンクリート | 1.630 | 0.061 |
ALC | 0.170 | 0.59 |
石膏ボード | 0.220 | 0.45 |
土壁 | 0.690 | 0.14 |
アルミ | 203.000 | 0.000493 |
合板 | 0.160 | 0.63 |
畳 | 0.120 | 0.83 |
グラスウール16kg | 0.045 | 2.22 |
高性能グラスウール16kg | 0.036 | 2.78 |
高性能グラスウール24kg | 0.036 | 2.78 |
ロックウール | 0.044 | 2.27 |
EPS保温板4号 | 0.043 | 2.33 |
EPS保温板3号 | 0.040 | 2.50 |
硬質ウレタンフォーム | 0.024 | 4.17 |
セルロースファイバー 55~60kg/㎥ | 0.035 | 2.86 |
セルロースファイバー 25kg/㎥ | 0.040 | 2.50 |